満月です。
和歌山市は小雨が降って、空一面に曇っていました。
「月は、どこかな?」と思って、空を見上げたら、曇っていたはずの空の一部分が明るくなってきました。
「あっ」と思った瞬間、ほんの数秒だけお月様が、はっきりと顔を出してくれました。
「諸行無常」・・・移りゆくさま。一瞬、一瞬、とどまることなく移ろいでゆく。流れてゆく。同じ瞬間はない。
ということを、この間の天空講座やセミナーで松山先生が言われていました。
それを月と雲が見せてくれました。
そしてもうひとつ、月と雲がみせてくれていたものは、
満月は変わらず、そこにあるけれど、表面の雲で、見え方が変わるということ。
表面が変わるから、姿、形が違って見えるけれど、その向こう側は、変わることなく一定であるということ。
どちらに意識を向けるかで、見え方が大きく違います。
人は皆、違って見える。それは、あなたがその人の表面を見ているからです。
その人の言葉や態度の向こう側には、あなたと同じように、光輝いているその人がいます。
人は皆、その日、そのときの気分や相手によって、言葉や態度が変わる。
その表面の一瞬の出来事をとって、あなたは、「あの人はこういう人」だと決めてしまっている。
でもそれは、あなたがその瞬間、そう感じただけのこと。
あなたの一つの経験。一つの体験。
そんなあの人は、もういない。存在しているのは、あなたの心の中。
それをすぐに手放すか、何日、何か月、何年手放すことなく、あなたは生きていくのか…
周りは、どんどん移り変わっている。
それが、生きているということ。生かされているということ。
あなたがそれを手放さない限り、心を進化させることはできない。
あなたが意識をしなくても、有難いことに、細胞は新陳代謝を繰り返している。
でもあなたは、あなたの意識で、「心の新陳代謝」の邪魔をしている。
すべてを手放せば、今から新しい自分になれるのに…
本部事務局・伊藤